1.BIO-SAKURA のテクノロジー
BIO-SAKURA の最も大きな特徴は、石油由来の原料を一切含まず、
全て自然、100%天然バイオマス由来の原料から作られていることです。
一般に、天然バイオマス材料を原料に用いると、既存の石油系のプラスチックと比較して、
強度、耐熱性、ガスバリヤ性、成形性、結晶性などが劣化する傾向があります。
また、成形品の大量生産が難しいなどの問題点もあります。
この天然バイオマス材料の“弱点”を克服したのが、私たち GSアライアンスの「複合技術」です。
石油を一切使用しない組成で、実用に耐えうる強度や、耐熱性などを維持しています。
そして、成形品の大量生産も可能にしました。
もとより100%バイオマス由来ですので、廃棄後もCO₂を排出しない、
限りなく地球環境に優しい材料、それが BIO-SAKURA なのです。
その天然バイオマス材料の“弱点”を克服するための工夫のひとつが、
セルロースナノファイバーとの複合化です。地球上に最も多く存在する有機物であるセルロースを、
ナノレベル(1ナノ=10億分の1メートル)まで分解したもの。
それが、セルロースナノファイバー(CNF)です。
CNFと原料樹脂との複合体を作るためには、
親水性のCNFを疎水性の樹脂の中に均一に混ぜる必要があります。
これまで極めて困難とされてきた、この多種多様な原料樹脂素材とCNFとの
”最適な複合化” を可能にしたのが、私たちGSアライアンス株式会社の卓越したテクノロジーです。
ナノセルロースと樹脂素材は、
まるで水と油のような関係。
ナノセルロースと
樹脂素材を均一に
“複合化” する高度な技術。
BIO-SAKURA の誕生!
親水性から疎水生へのプロセス
CNF:セルロースナノファイバー
地球上のすべての木や草花などの植物は、
セルロース、ヘミセルロース、リグニンという、主にこれら3つの物質から構成されています。
ナノセルロースとは、そのうちの1つであるセルロースを、
物理化学的手法により、ナノレベルまで小さくしたものです。
樹脂などの原料素材と適切に”複合化”させると、そのナノ構造と変化した樹脂の結晶化度などにより、
素材樹脂の強度や低熱膨脹性、 耐熱性、寸法安定性、結晶性、ガスバリア性、
そして、生分解性などの機能性を大幅に向上させます。
セルロースナノファイバーは、ガラス繊維、炭素繊維に次ぐ、次世代の強化繊維として、
今、国内外で大きな注目を集めています。
樹木からセルロースナノファイバーへ
2.廃木材、間伐材、木粉、竹、古紙などの、
あらゆるバイオマス系リサイクル資源との複合化
さらに、GSアライアンスでは、廃木材、間伐材、木粉、竹、キャッサバカス、
バガス、サトウキビカス、古紙などのあらゆるバイオマス系リサイクル資源、
バイオマス系廃棄物を複合化した生分解性樹脂も作っており、地球上の資源を有効活用します。